執筆者
医療法人河合クリニック
院長 河合 慶介
経歴
- 愛知医科大学医学部 卒業
- 社会医療法人 生長会 府中病院
- 大阪市立大学病院 循環器内科
- 社会医療法人 弘道会 守口生野記念病院 循環器内科
- 社会医療法人 生長会 ベルランド総合病院 医長
- 社会医療法人 純幸会 関西メディカル病院 循環器内科
- 社会医療法人 彩樹 守口敬任会病院 医長
- 医療法人 良秀会 高石藤井病院 循環器内科 医長
- 医療法人 河合クリニック
これらのお悩みは心臓に
負担がかかり、
心不全の
初期サインとして現れることが
あります。
お早めにご相談いただくことが、将来の重い症状を防ぐ第一歩です。
心不全とは、心臓の働きが弱り、
息切れやむくみなどの症状が
進行し、生命予後に影響する
病気です。
心臓は一日中休むことなく血液を送り続けていますが、その力が落ちることで血液が全身に十分に行き渡らなくなります。
同じ「心不全」でも、原因や症状、進行のスピードは人によって大きく異なります。
適切に診断し、早期から治療を始めることで、生活の質は大きく改善できます。
心不全治療はここ10年で大きく進歩し、2025年版の新ガイドラインでは次の点が特に重視されています。
従来は「急性心不全」と「慢性心不全」を別の病態として扱っていました。しかし実際には、慢性心不全が悪化して急性期へ移行することが多いため、
という「連続した治療」をおこなう考え方に変わりました。
心不全は次の4つのステージに分けられます。
| A | 心不全になりやすい状態 (高血圧・糖尿病・肥満・喫煙・CKDなど) |
|---|---|
| B | 心臓に負担があるが症状はない状態 |
| C | 息切れやむくみなどの症状がある状態 |
| D | 治療を続けても症状が強い状態 |
新ガイドラインでは、特にA・B段階の早期介入が最重要とされ、CKD(慢性腎臓病)が心不全の主要危険因子に追加されました。
心不全には心臓の動き方に応じたタイプがあり、そのタイプに合わせて治療薬が整理されました。
複数薬を組み合わせ、
悪化させない治療が
中心となっています。
薬だけでなく、生活習慣の管理が治療の一部になりました。
「生活と医療をつなぐ治療」が重要視されています。
心不全の症状はゆっくり進むことも多く、「年齢のせい」と思われやすい症状が多いことが特徴です。
症状の増悪は心不全悪化のサインであり、早い受診が重要です。
心不全は単一の病気ではなく、さまざまな疾患の結果として起こります。
特に高血圧や糖尿病、脂質異常症、肥満、CKDなど生活習慣病との関連は非常に強いとされています。
正確な診断のため、複数の検査を組み合わせて評価します。
患者さまの状態に合わせて、複数の薬を組み合わせて治療します。
むくみを取る利尿薬、心臓の働きを改善する薬、再悪化を防ぐ薬を組み合わせます。
心不全の背景には、さまざまな心疾患が隠れていることがあります。原因に応じて適切な専門治療をおこなうことが重要です。これらの治療は、専門的な設備や高度な医療体制が必要です。
当院では、患者さまの病状に
応じて速やかに提携医療機関への
ご紹介をおこない、適切な
専門治療につながるよう
サポートしています。
カテーテル治療やバイパス手術など、血管の狭窄や閉塞に対する治療が中心となります。
弁形成術に加え、TAVI(経カテーテル的大動脈弁置換術)やMitraClipなど、近年は身体への負担が少ない低侵襲治療が選択されることも増えています。
心臓の収縮を助けるCRT(両心室ペースメーカー)といったデバイス治療がおこなわれます。
補助人工心臓の装着や心臓移植が必要となる場合もあります。
心不全は「治って終わり」ではなく、良くなったり悪くなったりを繰り返す病気です。
悪化を早めに察知することが、再入院を防ぐ大切なポイントです。
当院では、2025年版の心不全ガイドラインに基づき次のようなことを重視した心不全診療をおこなっています。
「薬を出して終わり」ではなく、
患者さまのこれからの暮らしが
少しでも楽になるよう支える
心不全医療をめざしています。
息切れやむくみ、体重増加など気になる症状がある方は、どうぞお気軽に当院までご相談ください。