心不全

このようなお悩みはありませんか?

  • 階段や坂道で息切れしやすくなった
  • 足のむくみが続く、靴がきつい
  • 最近、体重が急に増えた
  • 夜に息苦しくて目が覚める
  • 横になると呼吸が苦しい
  • 高血圧や糖尿病などの生活習慣病がある

これらのお悩みは心臓に
負担がかかり、
心不全の
初期サインとして現れることが
あります。

お早めにご相談いただくことが、将来の重い症状を防ぐ第一歩です。

心不全とは

心不全とは

心不全とは、心臓の働きが弱り、
息切れやむくみなどの症状が
進行し、生命予後に影響する
病気です。

心臓は一日中休むことなく血液を送り続けていますが、その力が落ちることで血液が全身に十分に行き渡らなくなります。

同じ「心不全」でも、原因や症状、進行のスピードは人によって大きく異なります。
適切に診断し、早期から治療を始めることで、生活の質は大きく改善できます。

2025 年版 心不全ガイドラインの主なポイント

心不全治療はここ10年で大きく進歩し、2025年版の新ガイドラインでは次の点が特に重視されています。

急性期と慢性期を分けず、切れ目のない治療をおこなう

従来は「急性心不全」と「慢性心不全」を別の病態として扱っていました。しかし実際には、慢性心不全が悪化して急性期へ移行することが多いため、

  • 良くなっても治療を続ける
  • 日々の体調変化から悪化のサインを早めにつかむ

という「連続した治療」をおこなう考え方に変わりました。

症状が出る前(ステージA・B)を守ることが最重要

心不全は次の4つのステージに分けられます。

A 心不全になりやすい状態
(高血圧・糖尿病・肥満・喫煙・CKDなど)
B 心臓に負担があるが症状はない状態
C 息切れやむくみなどの症状がある状態
D 治療を続けても症状が強い状態

新ガイドラインでは、特にA・B段階の早期介入が最重要とされ、CKD(慢性腎臓病)が心不全の主要危険因子に追加されました。

薬物治療が整理され、タイプ別に最適化

心不全には心臓の動き方に応じたタイプがあり、そのタイプに合わせて治療薬が整理されました。

重要なポイント
  • SGLT2阻害薬がすべての心不全タイプで推奨
  • フィネレノンがCKD合併例に有効
  • 肥満を伴う心不全にインクレチン系薬が有効

複数薬を組み合わせ、
悪化させない治療が
中心となっています。

生活全体を支える治療を重視

薬だけでなく、生活習慣の管理が治療の一部になりました。

  • 心臓リハビリ(運動療法)
  • 食事管理(塩分・体重・水分)
  • 睡眠やストレスの調整
  • スマートウォッチなどのデジタルツール活用
  • 再入院を防ぐ体調チェック

「生活と医療をつなぐ治療」が重要視されています。

心不全の主な症状

心不全の症状はゆっくり進むことも多く、「年齢のせい」と思われやすい症状が多いことが特徴です。

  • 息切れ(坂道・階段で顕著)
  • 足のむくみ
  • 急な体重増加(1週間で2~3kg)
  • 疲労感
  • 横になると苦しい
  • 夜中に息が苦しくて起きる

症状の増悪は心不全悪化のサインであり、早い受診が重要です。

心不全の原因

心不全は単一の病気ではなく、さまざまな疾患の結果として起こります。

  • 冠動脈疾患(心筋梗塞・狭心症)
  • 高血圧
  • 弁膜症
  • 心筋症
  • 不整脈
  • 先天性心疾患

特に高血圧や糖尿病、脂質異常症、肥満、CKDなど生活習慣病との関連は非常に強いとされています。

心不全の検査

正確な診断のため、複数の検査を組み合わせて評価します。

血液検査

  • BNPの測定(心不全の有無・重症度の指標)
  • 糖尿病、脂質異常症、腎臓・肝臓機能の確認

画像検査

  • 胸部レントゲン(心臓の大きさ、肺の状態)
  • 心電図(不整脈・心筋梗塞の痕跡)
  • 心臓超音波・エコー(心臓の動き・血流評価)
  • 心臓MRI(心筋障害をより精密に評価)

特殊検査

  • 心臓カテーテル検査
  • 心筋生検(必要時)

心不全の治療

薬物療法

患者さまの状態に合わせて、複数の薬を組み合わせて治療します。
むくみを取る利尿薬、心臓の働きを改善する薬、再悪化を防ぐ薬を組み合わせます。

原因疾患ごとの治療

心不全の背景には、さまざまな心疾患が隠れていることがあります。原因に応じて適切な専門治療をおこなうことが重要です。これらの治療は、専門的な設備や高度な医療体制が必要です。

当院では、患者さまの病状に
応じて速やかに提携医療機関への
ご紹介をおこない、適切な
専門治療につながるよう
サポートしています。

冠動脈疾患

カテーテル治療やバイパス手術など、血管の狭窄や閉塞に対する治療が中心となります。

弁膜症

弁形成術に加え、TAVI(経カテーテル的大動脈弁置換術)やMitraClipなど、近年は身体への負担が少ない低侵襲治療が選択されることも増えています。

心筋症

心臓の収縮を助けるCRT(両心室ペースメーカー)といったデバイス治療がおこなわれます。

重症例

補助人工心臓の装着や心臓移植が必要となる場合もあります。

生活習慣の改善

  • 塩分制限(1日6g未満を目安)
  • 適度な運動
  • 体重管理と水分管理

心不全との上手な付き合い方

心不全との上手な付き合い方

心不全は「治って終わり」ではなく、良くなったり悪くなったりを繰り返す病気です。

大切な3つのポイント

  • 薬を自己判断で中断しない
  • 毎日の体重・血圧を測定し記録する
  • 体調の変化を早く相談する

悪化を早めに察知することが、再入院を防ぐ大切なポイントです。

医療法人河合クリニックでの心不全診療

当院では、2025年版の心不全ガイドラインに基づき次のようなことを重視した心不全診療をおこなっています。

  • 早期発見・早期介入
  • 悪化サインの継続的な監視
  • 個別最適化された薬物治療
  • 生活全体のサポート(食事・運動・睡眠)
  • 多職種連携による包括的ケア

「薬を出して終わり」ではなく、
患者さまのこれからの暮らしが
少しでも楽になるよう支える
心不全医療をめざしています。

息切れやむくみ、体重増加など気になる症状がある方は、どうぞお気軽に当院までご相談ください。

院長 河合 慶介

執筆者

医療法人河合クリニック

院長 河合 慶介

経歴

  • 愛知医科大学医学部 卒業
  • 社会医療法人 生長会 府中病院
  • 大阪市立大学病院 循環器内科
  • 社会医療法人 弘道会 守口生野記念病院 循環器内科
  • 社会医療法人 生長会 ベルランド総合病院 医長
  • 社会医療法人 純幸会 関西メディカル病院 循環器内科
  • 社会医療法人 彩樹 守口敬任会病院 医長
  • 医療法人 良秀会 高石藤井病院 循環器内科 医長
  • 医療法人 河合クリニック

問診票

電話番号0725-41-0053